2012年8月9日木曜日

ニコ生42夜連続恐怖映像上映会レビュー!:第20夜

これはまた違った形の映像化でした。より救われないスタイル。

 第20夜:魔性の夏、四谷怪談より

 鶴屋南北の最大の傑作を演劇界の雄、蜷川幸雄が映像化した新しい「四谷怪談」。
軽快なストーリー展開、研ぎ澄まされた恐怖を、ひと夏の青春群像として描いた異色作。
旧浅野家の家臣、民谷伊右衛門は、妻いわと赤子の三人で和やかに暮らしていた。
ある夜伊右衛門は、いわの父、四谷左門から旧悪を暴かれ、逆に闇討ちにする。
その時、伊右衛門の仲間・直助も同じ場所で、浅野家の家臣で吉良の仇討ちを狙う与茂七を殺害した。
妻のそでを横取りするためだった。いわと妹のそでは、父と夫を失って歎き悲しむ。
そんな時、隣家の吉良の家臣、伊藤の娘うめが、伊右衛門に恋焦がれる。
伊藤はわが娘のため、伊右衛門に毒薬を渡す。
やがていわの顔は徐々に醜悪になっていくのだった・・・。

 第14夜の四谷怪談と比べると、話し言葉も現代語訳されているし、BGMもクラシックを多用していたりと、見やすくなっている・・・のか?

 しかし、より主人公の伊右衛門は歪んでおり、よりお岩の呪いは強く、巻き込まれた人間は誰も助かりません。伊右衛門の畜生さを見れば爽快に思える人もいるでしょうが、どうも関係ない人まで巻き込まれてしまうのを見るといたたまれませんね。それほど、お岩の呪いというものが強い、という風に思うしかないでしょう。

 ただ、個人的にはあまりクラシックも合っていないような感じもしたし、幽霊役が美人過ぎてなんだか・・・といった感じでした。もし四谷怪談映像化を見るのであれば第14夜の四谷怪談をオススメいたしましょう。以上!

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