第29夜:コワイ女
■ストーリー
「怖い女」をテーマに、3人の鬼才監督が描く究極のオムニバスホラー
「カタカタ」
結婚を控えた加奈子(中越)は、婚約者と会った帰り道で”カタカタ…”という奇妙な音を聞く。
その直後、マンションから何かが落下し彼女を直撃。
さらに帰宅した彼女を待ち受けていたのは、赤いワンピースを着た異形の女だった…。
【原案・脚本・監督】雨宮慶太(「人造人間ハカイダー」「牙狼
【出演】中越典子/豊原功補/小林裕子
「鋼 --はがね-」
自動車整備工場で働く関口(柄本)は、工場の社長(香川)の妹とデートすることになる。
写真で見る限り、彼女は笑顔がまぶしい美女だったが、約束の日に関口が社長の家を訪ねると、ズタ袋をかぶった人間が一心不乱にミシンを踏んでいた…。
【監督・脚本】鈴木卓爾(「パルコ・フィクション」)
【原案・脚本】山本直輝
【出演】柄本佑/香川照之/菜葉菜
「うけつぐもの」
母の冴子(目黒)と共に、祖母の住む田舎の民家に越してきた道男(須賀健太)。
彼は 鴨居に並んだ遺影の中に、まだ幼い少年の写真を見つける、それは7歳で行方不明になった冴子の兄・正彦のものだった。
その頃から冴子の様子が徐々におかしくなっていく…。
【原案・脚本・監督】豊島圭介(「怪談新耳袋ノブヒロさん」)
【原案・監修】清水崇(「THE JUON」シリーズ「輪廻」)
【出演】目黒真希/須賀健太/松岡俊介/左時枝
タイトルの通り、コワイ女をテーマに3つの作品がオムニバス形式で構成されていました。
「カタカタ」の感想はちょっとCGが多すぎるのではないか、という点とホラーを通り越して若干ギャグになっているのではないか、の2点ですかね。「怖い女」の正体も分からなかったし、消化不良感が否めない作品だったのでは?と思いました。ただ「怖い女」が化物に変化していく様は見ていて面白かったです。最初はギャグみたいな顔してるからなぁ・・・。
「鋼」は異色の作品でした。ちなみに鋼、が怖い女の名前で、こんな感じです。
これはズタ袋を被って腰の辺りで巻いてます。見えるのは下半身だけ。言葉は話しません。たまに泣いたり笑ったりするんですが、訳の分からない機械音を発信してます。そしてすこぶる耐久値が高いマゾヒストなんです。確実に死ぬであろうダメージを与えられても喜びます。硬すぎ。Tankyです。あと吹き矢とか吹いてきます。痛い。
登場人物は、主人公の関口と社長と妹の3人だけなんですが、全員嫌というほどキャラが濃くて、3人でちょうどいいと思うぐらいです。香川さんの演技も狂気がかっていて、「怖い女」で「怖い男」を演じきっていました。凄い・・・。
鋼ちゃん何者なんですかねぇ・・・。口下手な関口くんを男にさせる魔性の魅力が鋼ちゃんにはあるようですが、いや恐ろしい。まさに「怖い女」でした。もぐもぐ。
ちなみにpixivで「鋼ちゃん」検索すると数件Hitします。ワロタ。
「うけつぐもの」これは綺麗にまとまったいい作品だったと思います。須賀健太くんの演技も凄かった。最近はあんま役者としての仕事を観てないような気がしますが、元気でやっているのかな・・・。
お話の展開が若干「カタカタ」と被っていて、さらにこっちの「うけつぐもの」が小奇麗にまとまっていたせいで「カタカタ」の僕の中の評価がすっかり下がってしまいました。残念。
とまぁ今回はこんな感じでした。ぜひ「鋼」は視聴をオススメします。さすがに可愛いとは思えませんが、一見の価値はあるかと。以上!
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