2012年8月26日日曜日

深夜アニメ

 僕が深夜アニメを初めて観たのは、祖母の金婚式のとき、泊まったホテルで深夜にチャンネルをグリグリ回していた時である。まだそのときの僕の世界は、11時なんか過ぎてしまえば真夜中だったし、テレビなんか見ることを許されていなかった。というか起きていられなかった。ところが、こういう特別な行事があれば、時間の感覚はすっかり麻痺してしまい、普段自分が経験することのない世界へと足を踏み入れることになるのだ。

 僕はアニメをそんなに見ていなかった方である。と記憶している。勿論その頃のアニメといえば、夜6,7時台のアニメのことである。だから、深夜アニメを初めて目にした僕はそれが大層衝撃を受けたのだ。

 若狐「な、なんだこの肌色・・・お、おっぱいが!!ふぁああっ!?」

 その時代、エロスは悪だった。小学校でちょっとしたエロス体験(エロ本とかAVとかエロフラッシュとかね)を暴露しようものなら、噂は一瞬で広がり、即、晒し者にされていた。だから興味はあったが、なるべく敬遠して生きてきたのだ。

 昔のアニメは、現在と比べてそこそこ規制が緩かったように思える。下半身はさすがに映せなかっただろうが、結構乳首は出ていたような気がする。

 まさにショッキングなピンクだった。驚愕した。唖然とした。あのテレビが、なんと乳首を流していると。どうなっているんだ。こんな世界があったのか。

 その日から、僕は度々親の目を盗み、深夜アニメを見るようになった。夢の世界だった。知る由もなかった世界が僕の前に広がっている。釘付けだった。

 だが、その世界もすっかり慣れてしまい、今では触れることを面倒臭がる始末。乳首も出なくなったしね(´・ω・`)。しかし、こうも考えられないだろうか。僕は成長したのだ。大人の階段を登り、別の世界へと足を踏み入れようとしているのだ、と。

 つまりアニメの感想レビューがないってのは、僕が大人になってるってことだから決してお咎めてはいけないのだ。Q.E.D。


多分小学5,6年生ぐらいのころ。




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